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鹿男あをによし

鹿男あをによし鹿男あをによし
(2007/04)
万城目 学

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 万城目学著『鹿男あをによし』を読了。
 大学院生の主人公は、研究室の教授に諭され奈良の女子高に臨時教員として出向することになったのだが、奈良の地で妙なことに巻き込まれ……。

 ドラマ化されたのは知っていたけど、ドラマは見ていない。そのうち読めたらいいな〜と思っていたら、図書館にあったので借りてきました。
 『鴨川ホルモー』よりも早く本題に入ってくれたのは良かったけど、『サンカク』に辿り着くまでがちょっとだけダラダラしているように感じた。もうちょっとさくっといっても。
 でも、『鴨川ホルモー』よりも『鹿男』の方が面白かったし、話としても好きだなぁ。人間が文字を持たない頃から続いていることにしては、壮大さをあんまり感じなかったけど、まあそれもよし。
 しかし、助手は論文のバックアップくらいちゃんと取っておくべきだろう。修論提出の二ヶ月前にハードディスクがいきなり壊れたことがあったんで、そのときのことを思わず思い出した……。パソコン本体にデータを入れてなかったからパソコンの修理代だけで済んだけど、データが丸々消えたら今頃どうなっていたことやら。

ジョーカー・ゲーム

 柳広司著『ジョーカー・ゲーム』を読了。
 しばらく前に書店で見かけて気にはなっていたけど、買うまででもないかと思っていたら、図書館で発見したので借りてきました。

ジョーカー・ゲームジョーカー・ゲーム
(2008/08/29)
柳 広司

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 大日本帝国陸軍のスパイ養成学校・通称“D機関”をほぼ一人で設立した元スパイの結城中佐とその教え子たちの短編。

 と書くと、なんだか別の話のようにも見えてくる……。結城中佐は全編にちょこっとだけ出てきては、露出度のわりに強烈な存在感を残しているが、各話のメインとなる登場人物は毎回変わる一話完結型なので、どの話から読んでも基本的には大丈夫だけど、収録順に読む方が、最後に収録されている『XX(ダブル・クロス)』の最後のシーンが際立つので収録順に読むのが吉。

 ハリウッド映画のようなど派手なことばかりやらかすスパイとは違って、『ジョーカー・ゲーム』のスパイはとにかく目立たないことに努めて、「自殺や他殺」は以ての外というスタンスをとっているので、地味といえば地味。しかし、いちいち敵のアジトに潜入して騒ぎを起こしていてはスパイなんぞやっておれんだろうから、こっちの方が実際の姿にきっと近いんだろう。スパイを見たことないけど。

 しかしまあ、結城中佐が渋い。出番が少ないくせにしっかりとキャラクターが見えていて、渋くてカッコイイ。 『XX』の最後なんて、カッコ良すぎるではないか。内容的にも『XX』がいちばん好きだった。恐ろしいまでの自尊心の塊であるD機関の同期生たちに密かな劣等感を抱いている飛崎が、ほかのスパイに比べると人間臭くて良し。
 なんだかそのうちドラマ化でもされそうだなぁ。

気持ち悪い

 湊かなえ著『告白』を読了。
 中学一年生の担任が終業式の日、生徒たちの前で語り出した。「わたしの娘は事故死したのではない。このクラスの生徒に殺された」のだと――。

告白告白
(2008/08/05)
湊 かなえ

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 去年の本屋大賞を受賞した本でしたっけ。図書館で春に予約して、ようやく順番が回ってきました。長く待ったわりに、読むのに一日かからなかった……。

以下、ネタバレ感想。
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イチロー・モリタと文通したい

 森見登美彦著『恋文の技術』を読了。
 京都の大学から能登半島の研究所へひとり送り出され、クラゲの研究をすることになった守田一郎が、寂しさわびしさを紛らわせるため、友人知人と文通することにした書簡体小説。
 断続的に本は読んでいたのに、感想をちゃんと書くのは約二ヶ月ぶりだ……。

恋文の技術恋文の技術
(2009/03/05)
森見 登美彦

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 守田一郎からの手紙のみで構成されているけれど、イチロー・モリタの近況や文通相手の近況はもちろんのこと、登場人物たちがどういうキャラクターなのかまでしっかりと把握でき、どの人物との間でどんなことが起きているのかもしっかりと分かってしまう。
 いやはや、こんな小説の書き方もあるんですね。それでいながら、しっかりと森見登美彦氏の小説でもある。
 主人公のイチロー・モリタはもてない冴えない理系の男子学生(今回は大学院生)で、可愛らしい乙女にひっそりと(?)片思いしており、自業自得のような気が果てしなくするものの、己の境遇を、独特の言い回しで嘆いている。
 
 とにかく一ページごとに笑うポイントがあって、ひとりで読みながら笑い通しでした。コレは、人前では読めません。読んでもいいけど、本読んで笑っていたら周りから変な奴的視線を向けられること請け合いです。
 伊吹さんへの失敗書簡でいちばん笑わせてもらいました。突如登場した「やぷー」と「ラブリーラブリー」の詩のくだりでは大爆笑。本を読んでこんなに笑ったのは久しぶり。こんなおもしろい手紙が来るのなら、ぜひイチロー・モリタと文通してみたい。

意外に正統

 万城目学著『鴨川ホルモー』を読了。
 京都大学に二浪の末入学した安倍は、葵祭でエキストラバイトをした帰り道、京大青竜会を名乗るスガ氏から、サークル勧誘のビラをもらう。胡散臭いことこのうえないと感じながらも、安倍は高村と共に新歓コンパに参加し、そこでとある「鼻」に一目惚れしてしまうのだが、それがすべての始まりだった。

鴨川ホルモー鴨川ホルモー
(2006/04)
万城目 学

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 いつも愛用している図書館に『ホルモー六景』はあっても『鴨川ホルモー』はなかった。わたしと同じくうっかり『ホルモー六景』を先に読んでしまう人がでるかもしれないじゃないか! と思いながらも、『鴨川ホルモー』をその図書館にリクエストはせず、別の図書館から借りてきました。予約はしてもリクエストをしたことがないんだもの。

 以下、ネタバレ感想。
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