今年のオフ活動について赤裸々に語る

  • 2017.12.09 Saturday
  • 19:07

 こんばんは。師走ですね。今年が残りもう一ヶ月もないなんて、早すぎやしませんか。

 そんなわけで、年末です。ぼちぼち今年の創作総括をまとめた記事をTwitterでちらほら見かけるようになってきました。

 そんな流れに乗っかって、総括をするにはちょっとだけ早い気はするけど、オフでの活動なら今年はもうないので、まとめてみようと思いました。

 具体的数字付きでだいぶ長くなったので、続きに書きます。

 

 

 

 

 同人活動では、具体的数字の公表について、何かいろいろとあるみたいです。
 数字が出ることで、妬みやひがみをもたれたり、炎上が起きたりすることがあるとかないとか。実際の事例を見たことがないので、具体的にどんなことが起きるのかわかりません。知らぬが仏ということわざもあるので、知らない方がいいような気もしますが、どうなんでしょう。
 ただ、それでも具体的数字を出そうと思ったのは、自分の経験からです。
 オフでの活動を初めて一年ちょっと経ちました。一年ちょっと前、初めて本作りを始めた時は、いろいろとわからないことが多く、戸惑ったものです。わからないことがあるのは今でもですが。
 同人誌即売会や印刷所選び、組版の仕方等は、ネットで検索すればたくさんの情報が見つかります。
 ところが、何部印刷すればいいのか、という情報はなかなかありません。イベント参加レポートはありますが、そこでどれだけ頒布したか、という情報もなかなか見つかりませんでした。
 何部作ればいいのやら、初心者はさっぱりわかりません。10? 20? それとも50? あるいは100? 誰か教えて! と思っても、自分の好きなだけ作ればいい的な文言くらいしか、助けになりませんでした。ほぼ助けになってない。
 お勧めの印刷所を教えてと問えば、○○ですよ、という答えが大抵は返ってくるし、探せば見つかります。ところが部数に関しては、なかなかない。
 そんなわけで、これから本を作ってみようと思っている人の助けに少しでもなれたらいいな、と思って、具体的数字を出してみることにしました。
 ただし、これはあくまでも一例です。私の場合はこうだった、という話に過ぎません。創作のジャンルによっても変わってくるだろうから、参考程度に読んで頂ければと思います。

 なお、私は一次創作をしています。2004年にサイトを開設し、10年以上ネットでマイペースに活動してきました。異世界ファンタジーや現代物、SFやホラーを書き、雰囲気はシリアスだったりコミカルだったりシュールだったりします。作風に割と幅がある方で、短い話が多いですが、長編も書きます。そんな物書きです。

 

 では、さっそく――といきたいところですが、まずは、部数決定に関しての私のスタンスをご紹介。
 オフの活動を始めて、今のところ一年続いています。しかし、今後も長く続けていくかどうかは、私自身も分かりません。また、始めたばかりの趣味に関しては、あまりお金をかけないことにしています。すぐに辞めても後悔しない金額が予算です。
 また、基本的に再版はしない前提で部数を決めます。本なんだから完売したら再版すればいい、という意見もあるかと思いますが、私は、今のところ再版でも同じものを二度作る気がありません。作るのなら、新しいものを作りたいし、再版は電子書籍という形を取りたいと思っています。

 そんなスタンスを語ったところで、今年の、といいつつ、助けになればということなので、去年初めて作った本からやっていきます。

 

『竜の舞い降りる村』文庫判600円
 初めての本は短編集でした。30枚の短編を4編収録。いずれも異世界ファンタジーで、すべてバラバラの世界観です。
 組版は一太郎さん。表紙と扉はフリー素材で、PCに元から入っていたCorel PaintShop Pro X4というソフトを使いました。

 Corel PaintShop Pro X4は画像処理ソフトのようですが、なにぶんこの手のソフトは使ったことがなく、単語が何を意味するのかも、たくさんある機能でどんなことができるのかもよく分からず、わかる範囲でなんとかかんとかがんばって表紙を作りました。とても時間がかかりました。Corel PaintShop Pro X4さんは何者なのでしょう。未だに知りません。
 それはさておき、印刷所はポプルスさんにしました。サークル活動をしていた頃に使った印刷所がポプルスさんだったこと、料金が比較的安いこと、入稿が簡単そうなこと、が決め手でした。
 部数は20部。余部が2部付いてきました。余談ですが、初めての本が嬉しくて写真撮ってTwitterに上げたら、「自分もそういう本を作ったけど1部も売れなかった」と水を差すことを言われましたね。
 さて、初頒布は第4回Text-Revolutions。20部しかなかったので全部手搬入して、代行で3部、会場で12部頒布。
 2回目の頒布は第5回Text-Revolutionsで、残り5部と見本誌にしていた1部も売れて、完売となりました。残り1部は手元にあります。
 ちなみに600円で頒布しましたが、この価格設定では赤字だったと、あとになって気づきました。アホだろ……。

 

『歌唱人形はかく歌いき』A5判100円
 こちらはコピー本の短編集になります。表紙から本文まで、自宅で印刷してホチキスで留めました。表紙はフリー素材を使い、組版と表紙作り共に一太郎さんでやりました。表紙のイラストは色違いで3種類あって、どれも使ってみたかったため、3種類とも表紙に使い、色ごとに収録する短編を変えました。
 各色3部程度作り、合計で11部作ったと思います(記憶が曖昧)。
 初頒布は第4回Text-Revolutionsで、見本誌含めて完売しました。

 

 ここからは、今年作った分になります。

『2013-2016』A5版700円
 私は「にぜろいちさん にぜろいちろく」と呼んでいます。競作投稿サイトのてきすとぽいさんで2013年から2016年にかけて書いた短編掌編+αを詰め込んだら52編になっちゃった短編集です。
 組版は一太郎さん。表紙はフリー素材のテクスチャーを使い、PowerPointで作りました。Corel PaintShop Pro X4さんの方が明らかに高機能なんですが、ちょっと使いづらくて……。
 印刷所はちょ古っ都製本工房さん。なんといってもお安いです。
 初めての本が予想以上に売れていい気になったので、30部作りました。
 初頒布は第5回Text-Revolutionsで、代行3部、会場14部。その後、花鳥風月133に委託で参加し0部、第6回Text-Revolutionsで1部、第25回文学フリマ東京で1部出ました。見本誌2部をのぞいて8部残っているので、買ってください。

 

『執筆戦隊カケルンジャー』文庫判100円
 コピー本の短編集です。私の中で屈指のコメディ3編を収録しました。

 自宅で全部印刷、ホチキス留めしました。表紙のイラストはフリー素材、タイトルは一太郎さんで、背景をどうしても原稿用紙にしたかったので、試行錯誤の末に二度刷りしました。もっといいやり方があったのではないだろうか……。
 コピー本でも手に取ってもらえるもんだと味を占めて16部作りました。第5回Text-Revolutionsで初頒布し、代行3部、会場16部で完売しました。

 

『においのゆくえ』文庫判100円
 コピー本の短編集です。全部自宅で作りました。地味すぎる表紙デザインは自分です。
 17部作り、第5回Text-Revolutionsで初頒布、代行2部、会場13部でした。2部残っているかと思いきや、なんか3部残っています。後に同タイトルの製本版を作ったので、持て余しています。

 

『サクラ咲く』ポスカ0円
 Text-Revolutionsの名物企画、300字SSポスカラリーに参加するために作ったポストカードです。
 フリー素材を使い、一太郎さんでやりました。そして印刷は自宅。
 しっかり数えたわけではないんですが、たぶん80部印刷しました。第5回Text-Revolutionsで初頒布、代行28部、会場36部でした。残った15部は、『2013-2016』におまけとして封入(『2013-2016』に収録したある短編の番外編なので)。それでも余った分は、製本版『においのゆくえ』に付けました。

 

『においのゆくえ』文庫判300円
 同じ本は二度作らない、なんて言っておきながら、同タイトルの製本版です。ただし、収録作品が半分入れ替わってます。が、コピー本の再録ではあります。
 表紙、組版共に一太郎さんです。表紙はフリー素材。一冊からでも作れる製本直送.comさんで一冊試作し、フォントサイズや余白などを確認しました。
 印刷所はちょ古っ都製本工房さん。今までの数少ない経験からいい気になっていたので、40部作りました。
 花鳥風月133に委託で初頒布し、3部。第6回Text-Revolutionsで会場6部、第25回文学フリマ東京で3部、通販で1部出ています。見本誌2部をのぞいて25部残っているので、買ってください。

 

『執筆戦隊カケルンジャー』文庫判400円
 同じ本は二度と(以下略)。同タイトルで、中身も多少加筆修正していますがほぼ一緒。えらそうに語ったスタンスはどこへ……。
 組版は一太郎さん。表紙はフリー素材を使い、PowerPointで作りました。一太郎さんは透過画像をPDF化すると真っ黒にしてしまう……解決法が見つからなかったため、PowerPointです。Corel PaintShop Pro X4ならもっといろいろできたかもしれないけど、使い方が難しくて、このあたりからPowerPointを使いまくるようになってきました。
 印刷所はブロスさん。第5回Text-Revolutionsで手応えあると感じていい気になり、40部作りました。
 第6回Text-Revolutionsで初頒布(語弊があるようにも感じる)、代行3部、会場5部でした。その後、第25回文学フリマ東京で4部、通販で1部出ました。残りは25部。もっと売れると思っていたけど、今では作りすぎたと反省しているので、買ってください。

 

『サボテンの子どもたち』A5判800円
 サークル活動していた時に発表した短編3編と、書き下ろし1編を収録した連作短編集です。
 組版は一太郎さん。読みやすい紙面にかなりこだわり、今まで作った中では一番のできばえだと思っています。
 印刷所はプリントオンさん。わくわくドキドキデザインセットを利用したので、表紙のデザイン・装丁はすべてプリントオンさんのお仕事です。素敵な仕上がりで大満足です。箱を開けるまで(開けても)本当にわくわくドキドキでした。
 今までの数少ない経験から強気になった&もう少し長く頒布しようと思い、65部作り、オプションを使ってポスターも作りました。
 第6回Text-Revolutionsで初頒布、代行3部、会場4部でした。その後、第25回文学フリマ東京で4部、見本誌として1部置いてきました。あとは通販で1部、献本1部。
 見本誌2部をのぞき、残りはまだ52部あります。表紙のデザインは素敵だし、もっと売れてほしいので、買ってください。

 

『嘘つき王女と隻腕の傭兵』A5判800円
 短編集ばかり作っていた私ですが、ようやく長編の本を作りました。亡国の王女と義手の傭兵がエクストリームお墓参りをする異世界ファンタジーです。
 組版は一太郎さん。紙面はサボテンとほとんど同じですが、ちょっとだけ文字間や行末の処理の仕方を変えたら、――にちょっとだけ隙間ができてしまいました。本になって気づきました。痛恨の隙間です……。
 表紙はパブリックドメインの絵画を(恐れ多くも)使い、PowerPointで作りました。しかし、当初使いたかったフォントがPowerPointでPDF化した際にどうしても埋め込めず、似ていて埋め込めるフォントに変更しました。
 印刷所はブロスさん。サボテンと同じ理由で60部作り、余部が2部付いてきました。
 第6回Text-Revolutionsで初頒布、代行4部、会場13部でした。その後、第25回文学フリマ東京で6部、通販で1部出ました。残りは36部。――に隙間はありますが、買ってください。

 

『お菓子はちがうおなかに』ポスカ0円
 Text-Revolutionsの名物企画、300字SSポスカラリーに参加するために作ったポストカードです。
 今度は印刷所に頼もうと思ってましたが、デザインが思い付かず、サボテンや嘘つき王女の推敲とか組版に時間を取られているうちに、結局自宅で印刷となりました。
 フリー素材を使い、一太郎さんと花子さんのタッグで作りました。

 前回のポスカが思ったより頒布できたので、94部刷りました。半端な数なのは、文字がにじんだりとかで使えない数が結構出てしまったからです。ちょっと厚めのハガキを使ったもんだから、結構な数をダメにしました……。次回こそは印刷所、と思っています。
 第6回Text-Revolutionsで初頒布、代行23部、会場52部でした。残りは12部ですが、『嘘つき王女と隻腕の傭兵』の番外編なので、嘘つき王女におまけとして付けて頒布していきます。

 

『夢想叙事案内書』文庫判0円

 Text-Revolutions公式アンソロジーに参加した短編3編と既刊紹介を収録したコピー本です。

 無料配布を作って配っても読まれないだろうと思って今までは作ってきませんでしたが、たとえ読まれなくても、読む人もいるかもしれないからと思い、作りました。

 組版は一太郎さん。自宅で印刷しました。神保町のブックフェスティバルで入手したいい感じの和紙を表紙に使いました。

 30部作りましたが、ページ数もそこそこあるので、作っている最中は「印刷所に頼めばよかったかも……」と思いました。コピー本を作る時は毎回そう思います。でも、作ってしまう。それがコピー本……。

 それはさておき、第25回文学フリマ東京で初頒布。全部配りきりました。意外とみなさん手に取ってくれたので、開始二時間くらいでなくなりました。

 これは自己紹介用なので、イベントごとに、しばらくは同じものを作る予定です。今度はもう少したくさん作って持って行く予定です。そしてまた、印刷所に頼めば……と思うことでしょう。

 

 さて、ずいぶん長くなりましたが、オフでの活動を始めて作った本は以上の通りです。
 少しでも、これから本を作ろうと考えている方の参考になれば幸いです。
 最後になりましたが、残部がある本については、現在BOOTHにて絶賛発売中です。年内は24日まで受け付けています。
 また、1月21日の文学フリマ京都、2月11日のコミティアにも参加予定です。
 ぜひ買ってください。

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